棘のお話


 

『きれいなバラにはトゲがある』

なにゆえバラにはトゲがあるんでしょ?

バラの棘は樹皮が変化したものと言われています。

品種によって色々な形があります。

小さいものとか、大きいもの、沢山あるものやそうでもないもの。

そこに注目するとまたバラの奥深さにハマっていきそうです。

今回はスルーします(爆)

茎や枝の転倒を防ぐフック的な役割では、という説もあります。

バラの原種の多くは、ツル性の植物で、ひとりで立ち上がることができません。

トゲを周囲にひっかけ絡めれば上に伸びていくことができるんですね。

 

 

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あとは、草食動物から実を守るためとも言われています。

バラの原種は、中近東や中央アジア、日本など北半球の草原などに自生しています。

日本ではハマナスが代表的ですが、ものすごいトゲがあります。

草食動物に食べられないよう、トゲで身を守っているのかもしれないですね。

が、しかし!

最大の敵と思われる昆虫には全くの効果なしのトゲ。

なぜに最大の敵なのに身を守る術が無いのだろうかと考えちゃいます。

最大の敵でありながら、繁殖するためには必要な昆虫たちが香りにつられやってきます。

この昆虫たちが受粉の手助けをしてくれています。

 

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多少葉っぱや花びらは食われようと、それ以上に繁殖を選択し、

子孫を残すための犠牲なのでしょうかね。

親が、子どもを育てるのに身を粉にして働くのと同じなのかもしれません。